【社会人留学体験談】海外大学院へ留学するための条件
こんにちは!たこすけです.
現在もしくは将来,海外への留学をしたいと考えている方へ.
海外の大学へ進学するためには,最低限クリアしなければいけない条件があります.
それは英語力・学校の成績・留学資金の3つです.
- 英語力:各大学・コースで必要な英語力の基準
- 学校の成績 (GPA):大学や高校での学校の成績の基準
- 留学資金:留学生活に十分な資金の証明が必要
重要なことは,英語力だけではない,どれも短期間で準備できるものではないことです.
僕の場合は,入社して数年働いた後に留学を考え始めましたが,幸い1〜2年の準備で留学できるといった状態でした.
もし学校の成績や資金が不足していて,留学までに更に数年掛かるとしたら留学を諦めることになっていたかなと思います.
ですので少しでも留学を考えている人は,思い立ったときに留学できるように,できるだけ早く準備を始めるのをおすすめします.
海外大学に進学するのに必要な英語力はどのくらい?
大学やコースによりますが,海外の4年制大学や大学院に進学するために求められる最低限の英語力の目安は,
・IELTS:OA 6.0〜6.5以上(OA:Listening, Reading, Writing, Speakingの4教科平均)
・TOEFL-iBT:79点以上
留学する国によって,必要とされるテストは異なりますが日本→オーストラリアへの留学は上に挙げたIELTS,TOEFLがポピュラーです.
他にも2009年に開発されたPTEというテストがスコア取りやすくて,人気とオーストラリアの留学生から聞きましたが,日本であまり馴染みのないテストなのでテキストなどの情報が入手困難でおすすめできません.
どのテストを受けるにせよ,留学をより良いものにするには入学基準の以上の英語力が必要になるので,ギリギリ合格レベルより更に上を目指して勉強した方が良いでしょう.
IELTS・TOEFLであれば,対策のテキストやレッスンなどのサービスは日本に豊富にあるので勉強に取り組みやすいと思います.
私の場合は,オーストラリア留学で主流のIELTSを受けることにしました.
日本英語検定(英検)やTOEICでのスコアの目安
日本でポピュラーな日本英語検定(英検)やTOEICに置き換えると,最低限英検準1級,TOEIC730点以上のスコアが必要になります.
ただし,TOEICはListeningとReadingの2科目のみに対して,入学条件となっているテストはすべて4つの分野(Listening,Reading,Writing,Speaking)を含んでいるので一概には言えません.
僕の場合,英検準1級ギリギリ合格の4ヶ月後にIELTSを初受験してOA6.5(Listening:6.0, Reading:7.5, Writing:6.0, Speaking:5.5)でした.
(ほぼ同時期に会社で受けたTOEICの点数は810-40点くらい)
しかし,僕の受けたGriffith大学は各教科6.0以上という条件もありました.
特にSpeakingとWritiningのスコアが安定せず悩まされ,計7回もIELTSを受けました.
コツコツと長期間の勉強が必要
僕のように,大学時代に特別英語を勉強してない・留学経験ない人にとっては,海外大学に進学に求められる最低限の英語力は高いと思います.
かと言って,手の届かないレベルではありません!!
初期の英語レベル・目標スコアによりますが,1〜3年継続して真面目に勉強すれば,独学でも十分に実現可能です.
僕の場合,留学するかしないか留学直前まで決めかねていましたが.留学すると決意した時のために,2〜3年前から本格的に英語の勉強をスタートしました.
留学に必要な学校の成績とは?
学校・コースにより,入学条件の基準に日本の大学での成績GPA〇〇以上(もしくは高校最終学年での成績)というのが含まれています.
GPA(Grade Point Average)は,(大学での成績×単位の合計)÷全単位数で計算します.
※国によって,成績の最高点の基準が5.0点だったり7.0点だったりするので変換が必要です.
例えば,僕の受けたGriffith大学Master of Businessコースの場合,
「認定された大学のBachelor以上の学位を取得していて,かつ,GPA最低4.0以上(7.0スケール)」
※原文:hold any Bachelor degree (or higher) from a recognised university (or another tertiary institution of equivalent standing) with a minimum GPA of 4.0 (using a 7.0 point scale)
というのが条件でした.
秀・優・良・可・不可で成績がつけられる僕の大学でいうと,だいたい平均して「良」よりちょっと上ならばOKという感じです.
このGPAの計算は,大学によって重視する科目があるようで,換算方法が違うようなので自分で換算して低いからと言って諦めず,直接もしくはエージェントを通して大学に確認するのがおすすめです.
基準がクリアできていないと,他の基準が低い大学への進学を余儀なくされるか,準備コース・編入コースなどの別コースで良い成績をとって進学ということになります.
その場合は,費用や時間など更にコストがかかります.
留学に必要な資金はどのくらい?
海外の大学への進学は大変な額のお金が必要になります.
学費だけでも年間200〜500万と言われていて,更に衣食住のための費用が必要です.
オーストラリアの大学院に丸々2年間留学する僕の場合,ざっくり約700万円はかかる見込みです.(学費だけでも約230−240万/年)
出願時に最低1年間分の費用の証明を提出しないといけない大学もあります.
留学にかかる費用は貯蓄を削ってなんとかするか,現地でのアルバイト(オーストラリアの学生ビザは2週間40時間の労働可),もしくは奨学金でまかなうことになるでしょう.
奨学金を受け取ることができれば,大きな助けとなります.
日本での留学生向けの奨学金や,進学先の大学が提供している奨学金(学費免除)など奨学金の種類は様々なので,留学を考えている人はよく調べて可能な限りの努力をしましょう.
社会人の方は会社の留学制度を利用するというのも一つの手です.
僕の場合,キャリアチェンジをめざした留学だったので,日本での留学生向けの奨学金や会社の制度は利用することができず,節約生活を強いられています...
海外大学へ進学するには長い準備が必要
海外の大学へ進学するには,英語力を伸ばすのはもちろん,学校の成績や留学資金なども条件となります.
これら3つの条件をクリアするためには,長い期間の準備が必要となります.
なので少しでも留学したいなと思っている方は,前もって準備を進めておくことをおすすめします.
結果的に留学しないことになっても,蓄えた英語力や知識,資金は将来確実に役に立つので早く準備を始めるに越したことはないです.
ではでは!