【社会人留学体験談】エンジニアだった僕が会社を辞めるまで
こんにちは,たこすけです.
今回は僕が留学以前に働いていた大手自動車部品メーカーを辞めるまでを振り返りたいと思います.
以前すこし触れましたが,英語の勉強はずっと続けてきたものの,辞めて留学すると決断するまで色々な葛藤がありました.
上司に伝えたときは声がだいぶ震えていました
今振り返っても,あの時によく辞める決断ができたなと思うときがあります.
それくらい大きな決断でした.
今,同じように留学しようか悩んでいる社会人の方の参考になればと思います.
4年10ヶ月働いた会社を辞めた理由
僕は新卒として入った大手自動車部品メーカーでエンジニアとして働いていました.
給料もそこそこでしたし,待遇面もしっかりした会社でした.
(有給も年16日以上必須で取らなければいけなく,逆に何も予定ないけど有給取らされるくらいでした)
上司や同僚に恵まれていたこともあり,仕事環境も心地よいものでした.
また,海外出張や駐在など貴重な経験を多く与えてもらい,正直辞めるにはもったいない会社でした.
ではなぜそんな会社を辞めたのか?
以下の2つのことを考え始めたからです.
・今の仕事が本当にやりたい仕事なのか?
・今の仕事を続けて,自分は将来どのようになっているの?
色々と葛藤はありましたが,結果「やりたいことをやる」「どこでも仕事ができるような人材になる」ということを目標に退職して留学することにしました.
今の仕事が本当にやりたい仕事なのか?
今の仕事って本当にやりたいことなのか?
そう考え始めたきっかけは,長期アメリカ出張に備えて英語を勉強し始めたときでした.
せっかく長期でいるからと「英検準1級」を目標に英語勉強し,帰国してから受けた試験で無事合格した頃です.
学生時代あんまり好きではなかった英語勉強ですが,海外で英語を使って順調に仕事を進めて評価されたこともあり,不思議と英語学習に熱中しました.
朝早く起きて勉強したり,休日も勉強に当てたり,大学生時代ラグビーに熱中していたとき以来の感覚でした.
好きなことなら時間を忘れてどんどん取り組める,そんな感覚に気づきました.
何事も真剣に取り組めば「やりがい」は感じられます.
僕も仕事に「やりがい」は感じていました.
ただし,休みの時間や休日まで仕事のことはポジティブに考えられません.
少数ですが,僕の職場にはかなりの「車好き」がいて,その人はとても楽しそうに夜遅くまで仕事していました.
そんな人達がいつしかすごく羨ましく思えるようになり,「自分のやりたい仕事」ってなんだろう?と考え出しました.
正直,その時まったく明確ではなかったのですが「スポーツが好き,スポーツに関わる仕事だったら楽しめるかな?」と仕事を辞めることを考え出しました.
今の仕事を続けて,自分は将来どのようになっているの?
もう一つの理由は,自分のキャリアに関しての不安からです.
僕がちょうど働き始める前後,不祥事や経営不振などで超有名な大企業が危機に陥るといったニュースを多く目にしていました.
昔と違って,大きな会社でも将来どうなるか分からない・生涯通じて同じ会社で働く人は減っていくという話をよく耳にするようになりましたよね.
また,生涯通じて働けたとしても,職場の一部の方々のように嫌々文句を言いながら仕事するのは嫌だなとも思っていました.
そんな状況もあり,「もしも自分が転職する」となったとき自分の能力は評価されるのか?仕事を選べるほどの能力はあるのか?と考え始めました.
「英語が他の人よりちょっとだけできる」「経験・知識の少ないエンジニア」というのがどれほど価値があるのかとても不安になってきました.
また,仕事を通じて得られる知識は,自社で通じる独自の知識が多く,自分が成長している感覚があまりありませんでした.
このままで良いのかな?将来,自分のキャリアは大丈夫かな?と思い始めたのがもう一つの退職を考え始めるきっかけになりました.
退職をいつ誰に伝えたの?その反応は?
退職の意向を伝えたのは退職する4ヶ月前でした.
しかも,駐在先のメキシコから帰国後,本社へ初出勤の日に直属の上司の方に伝えました.
偶然ですが,その上司の方は駐在先の元上司でとても仲良くさせてもらっていた人で,迷惑をかけるのが心苦しい反面,一番退職の意向を伝えやすいと感じる人でした.
切り出した時はかなり驚かれていて「まいったなー」と困り顔でしたが,その次の言葉は「うらやましいな!」でした.
当時退職を決断したもののかなり不安だったので,その言葉にかなり救われました.
ここで決断しなかったら,いつか自分も「羨ましい」という立場になるんだろうなと感じたからです.
また「あとは俺に任せて!」と部長や人事部に退職の意向を伝えてくださり,退職の手助けをしていただきました.
その後は,部長と面談して退職の意思を再確認・退職届が人事部から届き返送,上司と退職月を決めるといった流れで進めていきました.
退職日が近づいて来てから,付き合いのあった方々に直接退職することを伝えて行きました.
ありがたいことに「やりたいことがあるなら,もったいないけど仕方ない」と多くの方に言っていただきました.
退職することで自分の仕事ぶりが評価されていたことを知り,仕事に真剣に取り組んできてよかったなと思いました.
留学中の今感じること
留学を決断するまで2〜3年間かかりました.
自分が熱意をもって取り組めることは何なのか?将来のためにどんなキャリアを身に着けたいのか?長い時間をかけて考えていた時間でした.
「英語を話したい」と留学するのではなく,「英語を使って何がしたい」と考えて留学の決断ができたのは,とても良かったと感じています.
自分のやりたいことが明確だからこそ,留学を始めてから現在まで一度も後悔することなく,留学生活をとても楽しめています.
留学をお考えの皆さんも,自分のやりたいことをはっきりさせてから決断することをおすすめします.
ではでは!